仕事の関係で毎年1-3回は国際学会にいくのですが、今年もその時期が近づいてきました。異国の地に旅立つ前には、現地での通信環境の確保をしておく必要があります。MacやPCについては基本的に学会場やホテルの無料WiFiで問題ないのですが、街歩きの際には地図をみるためiPhoneなどモバイル通信の準備が欠かせません。
以前、海外出張に不慣れだった頃は、毎回モバイルWiFiルーターを借りていました。もちろん事前予約さえしておけば出国時に空港で借りて、帰国時にも空港カウンターで返すだけなので便利です。しかしながら、コスト面も含めてデメリットも少なくありません。
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モバイルルーターの長所短所
【モバイルWiFiルーター】
メリット
① オンラインで簡単に契約でき、出国する直前に空港で受け取れる。
② 同行者など複数人が同時にインターネット接続できる。
③ 現地コンセントからの充電に対応したマルチ変換電源プラグが格安オプションでつけられる。
デメリット
① コストが高い(4G LTEの1Gモデル程度で補償込2,000円/日くらい)。
② 盗難のリスクもある国外旅行で手持ちのガジェットが1個増える負担。万一のときに補償されるためには現地警察で盗難届をもらう煩雑な手続きが必要。
③ たいてい充電用のマイクロUSBケーブルとモバイルバッテリーが付属しているが、バッテリー容量がいまひとつでGoogle mapなどGPSをつけたまま出歩くには力不足。
④ 事前予約しておかないとゴールデンウィークなど繁忙期にはレンタルできない。
⑤ 基本的には国指定での契約となるため、2カ国以上にいく周遊には向かない。
自分は一昨年前にSIMフリーiPhoneに買い替えたのをきっかけに、海外SIMカードを使った運用に切り替えました。
SIMフリー携帯&海外SIMの長所短所
【SIMフリー携帯+海外SIMカード】
メリット
① 普段使っているスマホが海外でそのまま使える。
② コストがモバイルWiFiレンタルより安い。15日間4G/3Gで3,980円くらいが相場(約200円/日)。
③ 1枚でかなり多くの国をカバーしてくれるので複数の国に行く場合も安心。
④ Amazonなどで注文するだけで自宅に届く。
デメリット
① SIMフリー端末が必要(大手キャリアで買ったSIMロック端末ではできない)。
② 現地コンセントに対応した変換電源プラグは別途用意する必要がある。
③ 出国や帰国のタイミングでSIMカードの入れ替えが必要。SIMピンやクリップなどがないとSIMカードトレイが取り出せない。
昨年のスペイン出張で使ったSIMカードが良かったので、今回もリピートすることにしました。AIS『SIM2Fly』ヨーロッパ周遊4GB格安SIM。このSIMカードはAmazonで注文すれば翌日配送される上、国内で差し替えて設定できるため現地でトラブルにならない安心感があります。ちなみに、データ通信専用SIMなので海外で電話はできませんが、今どきLINE電話やFacetimeがあるので困りませんよね。
容量について4GBとかって十分なの?と思われるかもしれませんが、(動画さえ見なければ)1週間で2GBも使わないかと思います。今回のSIM2Flyは追加の容量購入がほぼできない仕様ですがだいじょうぶでしょう。