みなさんはコーヒーの波をご存知でしょうか。
第一の波は、1970年代の高度成長期、コーヒーそれ自体の一般への普及で始まりました。喫茶店やインスタントコーヒーがポピュラーとなった時期でもありますね。薄めのブレンドが多く、ブルーマウンテンやキリマンジャロが有名になりました。
第二の波は、2000年代です。黒船のようにシアトルからスターバックスがきて日本中を席巻しました。苦味がつよく濃い深煎り、最初はちょっと無理して飲んでいた記憶があります。
そして、第三の波は上述しましたが2015年、清澄白河に突如現れたブルーボトルがはじまりですよね。生産国だけでなく農園まで厳選した単一品種、シングルオリジンをペーパードリップで出す手法です。
近年、新たなブームとして、フォースウェーブ(第四の波)が来るとされています。しかし、どのようなコーヒーがくるのか予想はさまざまです。この第4の波になるのでは?とではと期待されているのが、パナマのゲイシャによる「幻のコーヒー」とも呼ばれる高品質コーヒーです。
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ワインさながらの品種と土壌へのこだわり
エチオピアのゲイシャ村に育っていたこの品種は丈夫であったため、パナマに持ち込まれ現地エスメラルダ農園で「パナマ・ゲイシャ」として育まれました。
パナマの品評会で高い評価を受け続けるようになったこの品種に魅せられたのが日本のサザコーヒーでした。以降、品評会のNo1ロットを落札し続けている熱の入れようです。
ここで買い付けたGeisha品種をコロンビア国内の自社コーヒー農園に植えています。品種特有の飛び抜けた香りと甘み、それを育むコロンビアの土地の力があいまって、2017年には品評会で優勝するまでになりました。
よいワインにはすぐれた品種と土壌がかかせません。たとえば、ピノ・ノワールをブルゴーニュで育てるように。サザコーヒーのコーヒー農園経営には、これに通じる理念があるように感じられます。
「優れた品種、パナマ・ゲイシャとコロンビアの土壌」
なんとゲイシャ、手軽におうちで飲めます
茨城県ひたちなかにあるサザコーヒーから、パナマ・ゲイシャはもちろん、お手軽なブレンドまで、豆でもインスタントドリップでも販売されています。オンラインで買えて試せるので、ぜひお試しください。インスタントだとかなり大箱での販売が目立ちますが。
今回スペシャルブレンドのカップオン1杯どりコーヒーをいただきました。シンプルな外観、比較的カップにおいて安定感のある抽出ができる構造になっています。蒸らしからゆっくりと丁寧に抽出すると、インスタントドリップと思えないほのかに香る甘さと香りが感じられます。苦味も少なく、どんな場面でも気軽に飲める一杯なのではないでしょうか。