交通至便のよい場所ながら意外と知られていない町、門前仲町。以前、多摩地区に住んでいたときには聞いたこともなかった気がします。しかし、この門仲、実は素晴らしいお店がひしめきあっている東東京きっての飲めるエリアなんです。そんな門仲にあるお店の中から今日はぼくが愛してやまない、とっておきの1軒を紹介します。
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ますらお、というお店
お店の名は「ますらお」。富岡八幡宮のそばにある立ち飲み屋さんです。裏路地から階段であがった2階にありますが、営業しているのかは1階外に看板が出ているのかで確認することができます。
そして、お店には少しばかりルールがあるのでご注意ください。
- 電話予約はできない(空きがあるかは聞ける)
- 入店時に全員そろっていること(店内で待ち合わせはできない)
- 香水やにおいのきついタバコはご法度
予約できないため開店時間をまってトップバッターで入店。賑わう店内に入るとキレイな着物をお召しの若女将が笑顔で対応してくれます。カウンターかテーブルに案内されます。
まずは飲み物を注文します。生ビールやハイボールはもちろん、日本酒メニューも充実のラインナップ。壁にところ狭しと貼られた日替わりメニューから好きな銘柄を注文します。頼んだ冷酒は枡付きのコップでサービスしてくれます。
つづいて、料理を頼むわけですが本当にしぼりきれないほどのメニューの多様さ。その日のオススメは黒板に書かれているのですが、もたもたしていると人気メニューは売り切れて消えていきます。決断力が問われる場面です。
まずはカツオの刺身(550円)。ていねいながら豪快な切り方で提供されるので食べごたえがあります。そして、脂もいい具合でした。
そして白身魚はタルタルにあわせていただきます。この日はなかったですが、アジフライとかも本当にオススメ。この店の揚げ物は炭酸系との相性がバツグンです。
また、殻付きカキはなんと1個350円。安いのに鮮度バツグン、おおぶりなカキで大満足できます。いいお店で出されたら倍以上とられかねない品物です。
ここでカウンターで飲むひとりの男性が目にとまります。なんと仲良しのお店の店員さん。出勤前に挨拶と勉強をかねて来られていました。(無類の鶏肉好きである)彼から「本当においしいから」と勧められて便乗したのが、蒸し鶏の胡麻だれ(350円)。パサパサしてない、しっとりとした蒸し鶏に胡麻だれがベストマッチ。飲食店関係者がうなる逸品でした。
次々と運ばれてくるおいしすぎる肴に食欲は止まらず、他には定番の辛豆腐やメヒカリ唐揚げなどいただきました。ちなみに、写真はとりませんでしたが焼鳥もしっかりしたものを1串からお願いできます。
お店の活気ある雰囲気や清潔感ある内装のためか、よくある立ち飲みのストレスを感じさせません。あっという間に時間がたって色々食べてしまう空間です。
門前仲町には折原商店をはじめ多くの立ち飲みがありますが、やはりこちらが一番人気なのかもしれません。料理のレベルが高く、立ち飲みの概念が変わるお店。夕方の開店時間から1時間もしないうちに満員になってしまうのが唯一の難点です。ラストオーダーも早めなので、ぜひ1次会でのご利用を。
毎回、ごちそうさまでした!と帰るときには、笑顔で「いってらっしゃい」と見送られます。このあたりの気持ちよさもモンナカ流なのでしょう。