酒とビストロ カラス(門前仲町 / 日本酒ビストロ)

今日は懇意にさせていただいているお店から一軒、紹介させてもらいます。

飲み屋には事欠かない知る人ぞ知る街、門前仲町。その中でも飲食激戦区である深川不動尊周辺エリア。そこに出店して早一年、ファンを獲得し続けているお店が、「酒とビストロ カラス」。

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激戦区・門仲に現れた新星

日本酒の角打ちの有名店、折原商店の斜向かいの路地にお店はある。知らなければ通り過ぎてしまうようなポジションではあるが、日本酒をもとめて駅から出てくる人にはアクセスのいい立地。

入り口は木を貴重とした装飾で、店名のカラスをモチーフにしたロゴがライトアップされています。ガラス越しに店内も見え、一見さんでも入りやすい雰囲気。

店内に入り、まずは乾いた喉を潤します。こちらで用意しているビールは白穂乃香の生、これ一択となります。

国産の白ビールで万人受けする優しい味わい。あとにつづく日本酒の邪魔にもなりません。

白穂乃香(思わず一口飲んだ後の写真…)

酒蔵イベント・播州の会

通常営業ではアラカルトの料理に日本酒をマリアージュさせながら楽しむスタイルのカラス。この日は不定期開催のイベントとして、播州の会なるものが催されました。

チェイサーである和らぎ水を備えつつ、まずは盛典 純米吟醸 辛口生原酒

兵庫県産の山田錦を大吟醸でないかという50%までに磨いて作るお酒です。まろやかな旨味と香りはありますが、すっきりとした辛口で最初の冷酒に適役。

お通しがわりには「盛典に合うおつまみ盛り合わせ」。オリーブ、コンテ、サラミの3点です。

こういったワインバーで出されるような洋風おつまみも多くだされます。

この日招かれたのは2つの蔵元さん。

それぞれ1名のご参加で、イベント中は立ちっぱなしながら終始笑顔。爽やかな味わいの日本酒を作るのは、やはり爽やかな青年なんですね。

冷酒のあとは、カラスご自慢の熱燗へ

ここからはカラス自慢の熱燗オンパレード。

まずは奥播磨 純米吟醸 夏の芳醇超辛。夏に出る青ラベルは、定番の赤ラベル「芳醇超辛」よりもドライな辛口の仕上げ。

通常冷やして飲むしかないと思われるお酒をカラスでは燗で楽しみます。

29BYと30BY、1歳違いの同一のラベルを飲み比べることもできました。

カルパッチョの盛り合わせ

こちらも開店以来、日替わりの内容で提供されているスペシャリテ。

市場へ足繁く通う店主・赤井くんがつくる、レベルが上がりつづけている逸品。

酒ビストロのコンセプトということで、醤油やわさびはつかわない味付け。

そして、カツオと大和芋のクロケッタ。

揚げ物のクオリティも素晴らしいのがカラス。カリッとした衣、中身のカツオは旨みたっぷりです。ビールだけでなく、日本酒にあう揚げ物の代表メニュー。

ここで再び盛典の飲み比べに戻ります。

  • 金鵄盛典(きんしせいてん)生酛造り純米吟醸
  • 純米吟醸生原酒

金鵄盛典の方は、今年から挑戦したという生酛での初ラベル。フレッシュで若い感じ、温度が上がったほうが旨味が感じられます。

これらの盛典には、築地・港やさんの鶏モモ肉のステーキ、タプナードソース

南仏発祥のタプナードソースは、オリーブの実やアンチョビ、ニンニクを使ったペースト。この風味豊かな味わいとコクが、今日の主役・盛典によく合います。

そして、岡田本家さんの奥播磨は、山廃純米の袋吊り雫酒。こちらは熱燗で。

醪(もろみ)を袋で吊るし、しぼらずに垂れてきたお酒を集めてつくるのが雫酒です。個人的にはドモホルンリンクルのCMを思い出します。なめらかな味わいですが、燗することで甘みと旨みが立ち上がってきます。

このすばらしい奥播磨のお燗には、鱧(はも)のアヒージョを合わせます。

この日の大トリは、白影泉 (はくえいせん) 山廃純米 山田錦五割五分磨き

燗酒にぴったりの山廃ですが、Danchuで紹介されたこともあり、すでに蔵元さん自身も入手できない希少品です。

こちら白影泉は、カラス開店当初から出してくれている大のお気に入り。こんなありがたいお酒だったことにこの日はじめて気づかされました。

最後はフルーツをいただきながらほろ酔いでお開き。

あまりに楽しかった特別イベント。今度は自分の足で蔵元に行きたいというモチベーションが湧きました。

いつかまた会いましょうと、お二人の蔵元さんと連絡先交換までさせていただいてお別れとなりました。

東東京トップクラスの熱燗

今回は蔵元コラボイベントの内容を報告させてもらいましたが、通常営業も負けず劣らず楽しいカラス。ぜひ一度訪問して、その絶品の熱燗マリアージュを楽しんでもらいたいものです。

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