今やお寿司は最高級の外食の代名詞。予約困難店ともなれば、予定もわからぬ1年ほど先の予約をとるために、かなりの努力を強いられるのが常になってしまいました。
しかしながら、お寿司は江戸時代のカジュアルなファーストフードだった存在。ときにはふらっと、美味しく安く食べたいものですよね。
そんな話をなじみの店でしていると是非一度行ってみてください、と紹介されたのが今回うかがった山沖さんです。
三越前駅が最寄りの都心からアクセスのいいロケーション。当日1時間前に電話をしたところ、席があるということで初訪問とあいなりました。
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テンポよく提供される、たのしい握りコース
まずは黒ラベルで乾杯。個人的に好きな銘柄を置いてくれているあたり、すでに好印象を持ってしまいます。
お昼のおまかせコースは、2000円、3000円、5000円（税別）の明瞭会計。せっかくなので一番上のコースをお願いしてみました。
一貫目はマグロ。
マグロを口に運ぶやいなや、ハイペースに次のにぎりが提供されます。ヒラメに、イカ。しっかり包丁が入っていて、味わいもしっかり感じられます。
そして、赤貝。ワサビたっぷりに見えますがちょうど良い塩梅。貝の嫌な臭みがないのはさすが、ワサビはそれほど香らないのはお店の価格帯的に許されることかと思いました。
小肌は織り込まれたようなモダンなデザインで。その見た目とは裏腹に、しめ具合や甘味は伝統的なもののように感じられます。
マグロにもどってヅケ。ほどよい酸味と抜けのよい後味です。
ウニの軍艦には小柱が共演。おもしろい組み合わせで、旨みと歯応えが楽しめます。
車海老。大ぶりではないものの、ほどよい歯触りと甘味。
大トリは穴子。何も言わずとも、塩とツメの両方を提供してくれる優しさ。
最後はお椀と巻物、そして卵焼きで整いました。
今度は3,000円コースでも来てみたいランチ寿司
オススメいただいての訪問となった、江戸前ランチ寿司。最高ランクでも5500円というお得なコースながら、しっかり仕事のしてある江戸前寿司をほどよい量いただくことができました。
寿司バブル、予約困難が持て囃される時代に貴重な存在ではないでしょうか。
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