やしま(新御徒町 / うなぎ)

やしま(新御徒町 / うなぎ)

残暑きびしい中、暑さでバテてしまわないようにしっかりと栄養をとっていきたいものです。土用の丑の日から1ヶ月以上経ってしまった9月ですが、精をつけるべくうなぎの名店・やしまさんにうかがってきました。

お店は新御徒町駅のすぐ近く、交差点のところにありました。比較的目立つ「う」の看板があるのでわかりやすいですね。

入り口には「うなぎ やしま」と書かれた暖簾がかかっています。予約でお願いしていた時間ギリギリの到着となってしまいましたので急いで暖簾をくぐります。

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注文ごとに活鰻をさばいて調理するスタイルなので予約注文がオススメ

内装はシンプルな和のつくりで清潔感があります。店内はテーブル席いくつかの他、靴をぬいであがる座敷にもテーブル席が並んでいます。比較的余裕がある席数ですので窮屈さはありません。

すでにお勤めの方など3組ほどが食事中で店内はいい香りがしていました。

やしまさんのこだわりは、まず注文が入ってから生きた鰻を裂いていくこと。

この活鰻を裂いてから焼くプロセスがあるため、注文から配膳までには30分ほどの時間がかかります。お急ぎの場合は予約時に注文を済ませておくことをオススメします。

裂かれる前の大きさで、上うなぎか、特上うなぎかに分かれます。特上といわれるとひるんでしまいますが、その差はわずかに600円。

それぞれのサイズが売り切れ次第終了となるのですが、品切れでない限りは特上を頼むのがよいでしょう。なぜなら、うなぎに関しては大きいものが美味しい確率が高いからです。

ちなみに、蒲焼きや白焼きも注文することができますが単品でのオーダーとなります。

おつまみや飲み物はというと非常にシンプルなメニューが並びます。うなぎ屋さんならではのうざくなどはなく、板わさ(500円)やもろきゅう(400円)など蕎麦前のようなラインナップです。

特上うな重はこちらの期待を上回るおいしさ

特上うな重(4,300円)を頼んでしばし待ちます。

まず運ばれてきたのは、突き出しの煮豆お新香

少し遅れて着丼となります。お椀も同時に配膳されます。

このお椀は、うなぎ屋さんでは欠かせない肝吸い。新鮮な肝をつかっているのでくさみは一切なく、上品なお味です。

フタをあけると神々しいほどの立派なうな重がみえました。特上だけあってご飯のほとんどが見えなくなるほどの大きさで迫力があります。

卓上にある自家製山椒をかけいただいてみると、味の方も最高級。関東風に蒸されたうなぎは皮の食感がよく、身はふっくらと柔らかい仕上がりです。

さっぱり目のタレもいい塩梅で、やや硬めに炊きあがったご飯と好相性です。

器自体が大きめなのでボリューム感もしっかりあります。美味しさを何度も感じながらあっという間に完食してしまいました。また元気にがんばっていけそう、という気持ちにさせてくれますね。

江戸前鰻のゆるぎない老舗でうな重をいただこう

初訪問となったやしまさんでしたが、こちらの期待を上回るうな重のクオリティとコストパフォーマンスでした。年1回くらいは来たくなる江戸前の名店ですね。

今年の厳しい残暑は、栄養満点のうな重を食べてのりきりましょう。

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