千葉の職場にいたころ、通な上司につれてきてもらった渋いお店が八重洲にあります。その名もふくべさん。お客さんの年齢層が高めで入りづらいイメージを持たれがちのこちらですが、初訪問以来すっかり魅了されてしまいたまに来るようになりました。
今回はこのふくべさんに再訪してきたので紹介していきますね。
お店があるのは日本橋や東京駅八重洲口から歩いて数分の路地にあります。通人の酒席というサブタイトルと菊正宗の文字を冠した昔ながらの看板が見えてきます。

お隣にあるのは以前紹介した焼肉ここからの八重洲店ですね。
スポンサードサーチ
開店30分ほどで人気のカウンターは満席
開店時間の16時を少し過ぎたころに立ち寄ったのですが、すでにおじさま達でカウンター席はほぼ満席。なんとか端っこの席を確保することに成功しました。
席につくや否や目の前にはお盆とおちょこ、お通しの昆布が並びます。まずはこのお店の看板とも言える菊正宗の樽酒を常温でいただきます。

創業はなんと昭和13年。歴史あるお店の店内はなんとも味わい深いものがあります。樽酒や日本酒が所狭しとならぶカウンター周り、お隣のテーブル席のある部屋には日本酒の銘柄札がズラリ。どちらの空間もレトロ感満載です。
いい肴をつまみながらお酒が進む進む
メニューを見ると酒のあてになりそうなものがズラリ。どれも東京駅直近としてはリーズナブルな価格設定にみえます。

まずはぬた(600円)。海産や野菜などの酢味噌あえですね。
そして、数の子入りわさび(450円)。昔父親がつまんでいるのをこっそり食べてうわっと思った思い出がありますが、今や好物に。やはりDNAに刻まれているのでしょうか。
日替りメニューもあります。この日は奥久慈のゆで卵(150円)。割ってみるとやや半熟の黄身が見えてきます。しっかりとした味わいのある卵ですね。
そしてこのお店のスペシャリテのひとつ、くさや(700円)が来ました。くさやといえばとにかく臭い。味とかいう問題じゃなくて持ち込んだだけで顰蹙(ひんしゅく)な食品というイメージ。
しかしながら、ふくべさんのくさやは違います。それらしい香りはもちろんあるのですが、なんとも深い味わい。食べ進めるとお酒に合いすぎるのです。

あじやカマスなどの焼き物が自慢のお店でもありますが、この日は季節モノの秋刀魚(さんま)。いまや高級魚ですが立派な身のものがいただけました。脂もいい具合にのって美味しさ抜群。

最後はさつま揚げ(500円)、塩らっきょう(450円)で〆ました。
ご飯物もいきたかったのですが、炭水化物量、カロリーも考えてここで打ち止め。ほろ酔い、腹八分目で帰るのも大人の嗜みと自制してみました。
八重洲付近でお酒をちびりにはオススメ
ひさびさの再訪となりましたが、やはりいいお店ですね。夕暮れ時の早い時間から、渋い空間で飲むぬる燗を楽しむなどの使い方がおすすめです。
また、くさやデビューしたい方にも間違いなく推したいお店でもあります。通販でも有名な新島産のくさや買えますが、お店のものはまた違いますので。