現在メジャーリーグのシカゴ・カブスに所属するダルビッシュ有選手がYoutuberデビューしたのですがなかなか見応えがあっていい番組となっています。その知名度、人気も相まって、今や38万人ものフォロワーがついている急成長のチャンネル。一流選手の生の声が聞けるので自分も早速フォローさせてもらいました。

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あのダルビッシュ選手が唯一食べられるという意外な炭水化物とは
そのYoutube内で11月19日付けでアップされた内容が話題となっています。その名も「炭水化物はこれ以外食べない?ていうか食べられない男の炭水化物紹介。」です。
まだ見ていないという方は下のリンクから見てみてくださいね。
この動画内で語られているのが、以下の内容です。要するにダルビッシュ選手が食べられる唯一の炭水化物源がニッスイの冷凍焼きおにぎりである、ということです。
白米やうどんなど体調がくずれる体質、そこに現れた救世主・冷凍焼きおにぎり
白米やうどんなどの高GI食(くわしくは後述)を食べると首・腕を中心に違和感がでるという珍しい体質のダルビッシュ選手。ご自身としては急激に血糖があがることが原因なのではと考えているそうです。そもそも高GI食は血糖値が急上昇するので避けているアスリートも多い食品。
一方の低GI食は、血糖値の上昇が緩やかな食品となります。炭水化物としては、玄米や蕎麦が有名です。「玄米は苦手だし、蕎麦は気分じゃないこともある」という同選手。
炭水化物をとるのに苦労していた頃、偶然目に止まり買った冷凍焼きおにぎりが救世主となった模様。「まじでおいしい、全く飽きない」味で、身体の異常も起こさないという舌にも身体にもベストマッチな食材なんだとか。今やこればかり食べるようになり、多いときには1日10個にもおよぶそうです。
スポンサー料をもらったCMではない
これだけ影響力のある人がYoutubeで語れば爆発的に売れるようになります。実際、各地のスーパーでは品切れとなる店舗が続出しているようです。それにともなってでしょう、販売元のニッスイ(日本水産)の株価は急上昇しています。

しかしながら、Youtubeコメント欄にある通り今回とりあげたことについての報酬などは一切ないとのこと。ご本人がいいと思ったものをシンプルに紹介した、ということなんですね。このあたり本当に好感がもてますね。

低GI食品とは何か? 最近話題のそのメリットについて解説
何度かお話している通り、ダイエットの原則は「(摂取カロリー)<(消費カロリー)」を守ることです。
それは絶対正義なのですが、もうひとつ知っておくといいのがGI(グリセミック指数)。
Glycemic Index(GI)値とは、食後の血糖値の上昇するスピードを数値化したもの。
このGI値が低いほど血糖値の上がり方がゆるやかになる。低GIの代表は緑の野菜や玄米など。
白米やうどんなどを控えよう!というよくあるダイエット理論の根底にある理屈は以下の通りです。
白米やうどんなどの高GI食を食べる。
→ 血糖値が急上昇する。
→ 血糖を下げようとインスリンが過剰に分泌される。
→ 余った糖が脂肪になり蓄積して太ってしまう。
脂肪を減らしたしまった肉体になりたい方にオススメなのが、低GI(グリセミック指数)食品を食事の最初にとること。これにより、血糖値の急上昇を防ぎ、結果として身体にもともと溜まっている糖分や中性脂肪の分解がされやすくなります。よくいう「野菜を先に食べてから肉やご飯を食べるとやせる」というアレです。

けんこう名探偵 https://www.ohara-ch.co.jp/meitantei/vol02_4.html 様より抜粋
炭水化物を冷やすと低GI食に早変わりする、レジスタントスターチの仕組み
コンビニ弁当を食べるときはレンジでチンしない方が太りにくい、という話をご存知でしょうか?
レジスタントスターチ(resistant starch; RS)とは和訳すると「抵抗力のあるデンプン」、つまり消化されにくいデンプンという意味になります。
普段の食事では、摂取したデンプンのうち10%弱が消化・吸収されないとレジスタントスターチとなります。この吸収できない割合を増やす一番かんたんな方法が冷やすこと。
通常、デンプンを大量に含む白米、小麦、じゃがいもなどは一回加熱して調理しますよね。この加熱によりデンプンがほどけて、アミロース、アミロペクチンなどに分かれるので消化しやすい状態になります。再度温度が下がることでアミロース、アミロペクチンが結晶化し、レジスタントスターチとなるというわけです。冷やご飯の食感が炊きたてご飯と全く異なるのもこの作用によるものです。こうして食感を損なう代わりに、冷やご飯に置き換えれば摂取カロリーは半分ほどになるとされています(1g当4kcal→2kcal)。
こういう理屈なので、冷凍焼きおにぎりはレジスタントスターチたっぷりというのは納得できます。しかし、チンして熱々にするとその効果は半減してしまう気がします。それでもダルビッシュ選手が低GI食の恩恵を受けられているのであれば、使用している米の品種や冷凍食品としての製法に秘密があるのかもしれませんね。
ここで、お家で炊いたご飯を冷凍おにぎりにしておけば、いつでも低GIおにぎりが食べられるのでは?という疑問がわきます。
実は冷凍庫などで急冷すると自然に熱をとったときよりレジスタントスターチの量が減るという報告があります。冷めるまでは冷蔵庫などにも入れないほうがいいのでしょう。また、冷凍おにぎりを自作すると驚くほど美味しくないんですよね。やはり冷凍食品専門メーカーの独自技術でつくったものには到底かなわないわけです。そもそも高価な商品ではないし、手間もおおきく省けることを考えると冷凍焼きおにぎり一択となるのですね。
注意・低GI食だけ食べればいいわけではない
GI値の低いことが正義とされる風潮がありますが、場面によっては高GI食の方がよいこともあります。
たとえば、運動後はエネルギーが枯渇しているので吸収のよい高GI食が推奨されます。足りない分のカロリーをすばやく摂取しないとせっかく鍛えた筋肉が分解されてしまうからです。運動直後は高GI食、それ以外の通常の食事は低GI食に、とメリハリをつけるといいでしょう。
【結論】冷凍焼きおにぎりを温めにチンして食べよう
自分も子どもの頃から補食としてよく食べていた冷凍焼きおにぎりがYoutubeをきっかけにこんなに注目されるとは予想だにしませんでした。そして、その意外な低GIっぷりにも驚かされました。恐るべしレジスタントスターチの効果、そしてそれを活かすための温度管理について着目してみました。
今回美味しいと絶賛されたのはニッスイの冷凍焼きおにぎりでした。個人的にはニチレイのものしか食べたことがなく、ニッスイのものはまだ未体験なのでさっそく買いにいってきます。あまりチンしすぎないようにするのも忘れずに。