【完全解説】バットのグリップテープ交換とタイカップ型にする方法【左バッター必読】

野球経験者あるあるですが、バットの重さやバランス、形状にはこだわりがあってチームメイトとも相容れないことがよくあります。色々な種類があるし、周りがいい!というバットでも握ってみると、どうもしっくりこないなぁなんてこともよくありますよね。特にグリップエンドの形状については好みが分かれるところです。

最近購入した最新ビヨンドマックスをさっそく自分好みのタイカップ型にカスタマイズしました。さらに、左バッター用にグリップテープを逆巻きで巻き直しました。

今回はこの「グリップエンドをタイカップ型にする方法」「左バッター用にグリップテープを巻くコツ」について紹介してみます。

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そもそもタイカップ(フレアグリップ)とは?

バットのグリップからグリップエンドに向かって徐々に太くなる、なだらかな曲線を描く形状のバットをタイカップ型*と呼びます。フレア型、テイパー型とも呼ばれる形状で、僕をふくめハマった人は生涯これを愛すると言う中毒性の高いグリップです。

* タイカップ…大リーグ史上最高の名選手ともされる、タイカッブ(Tyrus Raymond “Ty” Cobb)が愛用していたことに由来。

好みの問題はありますが、フレアグリップ型はバットの操作性がよくなるためオススメです。いい具合に引き手の力が抜けるため、引きつけて流し打ちしやすい変化球にスイング中に対応しやすいなどのメリットがあります。

一方で、これだけは嫌というアンチタイカップの人もかなりいるという好みが分かれる形状でもあります。

ビヨンドマックスなどを含む非木製バットで採用されていることが多いのが、段差がはっきりついている一般的なレギュラータイプ(ストレート型)。

木製バットであれば、すこしテイパーの効いた形でなめらかにグリップエンドにつながる削り方が多いでしょう。そうはいっても一本ごとに木をけずってつくるので、グリップエンド形状は多種多様です。特にプロ野球選手ともなれば、細かいこだわりがあるので、それに合わせて職人さんが削り出しています。

どんなバットもタイカップ型(フレアグリップ)にできちゃいます

ビヨンドマックスしかり、一般販売されている木製以外のバットの多くが一般的なレギュラーグリップ。タイカップ愛用者であれば、これに専用のゴムをつけてからグリップテープを巻くことでフレアグリップに仕立てることができます。

タイカップにするための専用ゴムは各社から販売されていて、「グリップパッド」「フレアゴム」など呼称はさまざま。厚みやテーパー角もそれぞれ違うのでお好みのものをみつけていきましょう。

【実践】タイカップにして、左バッター用にグリップテープを巻いてみた

① 購入時に巻かれているグリップテープをはがす

なんだかもったいないのですが、最初から巻かれているグリップテープをはがします。新品の場合はひっぱるだけでキレイにはがれることが多いです。

もし長く使ったバットの場合は粘着力が強い場合がありますので、テープの一部がバットに残らないようにていねいにはがしてください。

② グリップパッドを装着する

タイカップにするべく、専用ゴム(グリップパッド)を装着します。

タイカップ好きの自分は各社製品を買って色々自宅にそろえてあります。今回はアシックスのグリップパッドを使いました。税抜300円程度とお求めやすい価格です。

グリップパッドと同梱の両面テープ

(1) 黒いフレアグリップパッドをバットの径に合う太さに切ります。

(2)付属の両面テープをバットに巻きます。

(3)グリップエンド側いっぱいによせてパッドを巻きけ、固定します。

③ 左バッター用にグリップテープを逆巻きする

グリップパッドの上からグリップテープを巻けば完成となるのですが、最初から巻かれていたグリップテープは一度はがすともう使えません。

用意しておいた新品のグリップテープを左バッター用に逆巻きしていきます。

個人的に好きな茶色のグリップテープを開封します。中にはテープ本体と、固定用の黒いビニールテープ2本が入っています。

(1)左巻き用に端をカットする

左バッターのグリップにフィットする左巻きにするためには、巻き始めから逆にする必要があります。市販のグリップテープは右巻き用なので端をカットして逆巻きを始めやすいようにしていきます。

(2)グリップテープを“強くひっぱりながら”巻いていく

グリップテープを巻くときに一番大事なコツは“強くひっぱりながら”巻いていくことです。特にフレアグリップにきれいに巻く際には外せないポイントになります。引っ張りすぎてテープが切れることはないので思い切っていきましょう。

テープの端が1~2mmずつ重なるように巻いていきます。あまり重ねすぎると、グリップ部分が短くなってしまうのでご注意ください。

なお、天然皮革のグリップテープは肌触りはいいのですが伸びにくい性質があるため、キレイにタイカップに巻くことはプロでも困難です。そのため、今回は通常のポリウレタン製のグリップテープをチョイスしています。

(3)キレイに巻き、最後が整うようにカットする

キレイに巻けたら、巻き終わりを意識してバットのヘッド側を水平にカット。JSBBなどのマーク下数cmまで巻ければ十分でしょう。

(4)仕上げに付属のテープ止めを巻く

最後にグリップの両端を付属のテープ止め(黒いビニールテープ)で止めます。ビニールテープの半分がグリップテープにかかり、残り半分がバットまたはグリップエンドにかかるように巻きます。

特にグリップエンド側は弱くなりやすいので、別途同じようなテープを使って補強しておいてもいいですね。

ビフォア・アフターで比較してみましょう。かなりグリップエンドの形状が変わっていることが分かりますね。チームメイトが同一バットを買ったとしても、グリップテープの色味も変わったので取りちがえることなく運用できそうです。

左バッターは逆巻きグリップテープにしよう!タイカップも一度はお試しを。

今回手順を紹介したように、わざわざショップでお金を払ってお願いしなくても自分でできてしまう「タイカップへのカスタマイズ」と「左バッター用のグリップテープ逆巻き」。次回から自分でやってみてはいかがでしょうか。

特に購入時に巻かれたままのグリップテープの左バッターはすぐに逆巻きにかえましょう。指に沿うグリップになることで確実にグリップ力が増します

また遊びでタイカップを試したら意外にもしっくり来た、という選手を数多見てきました(日本ハム・中田翔選手もそうだとか)。みなさんもぜひ一度、タイカップのバットを借りたり、普通のバットにテープの上からグリップパッドを巻いて振ってみたりと試してみてください。意外とハマるかもしれませんので。

どうしてもわからないという方は草野球Youtuberの方などからいくつか動画も公開されていますので見てみてくださいね。

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