川桝(水戸 / うなぎ)

全国に発令された緊急事態宣言。未曾有の自粛要請のため、ここしばらくは出先で夕飯を食べられるお店が全くといっていいほどありませんでした。「夕飯難民」といっていいほどで、コンビニで買った夕飯やウイスキー小瓶などで晩酌という、あまりしたことのない経験もしました。

ようやく事態が収束にむかっていく最中、都内より一足先に自粛が解除された水戸にいく用事がありました。飲食店も営業再開されたところが増えてきたので、ブックマークしていた老舗うなぎ屋さんに初訪問してきました。

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珍しい二段構えの鰻重には、フワトロの蒸しがきいたウナギがたっぷり

水戸の老舗・川桝(かわます)さんは駅北口から歩いてすぐの好立地にありました。飲食店の並ぶ明るい通りにあり、看板とのれんがばっちり出ているので迷うことはないでしょう。

あらかじめ電話で営業されているかを確認させてもらってからの訪問です。19時すぎとディナーにはいい時間帯だったのですが、意外にも先客はなし。さすがに、まだ人の流れがもどってきていないようです。


生ビール中ジョッキ(950円)で乾杯すると、お通しが3種だしていただけました。タケノコやきゅうりの漬物など、どれもしっかりした味わいでお酒が進みます。

メニューをみて、メインの前に頼む一品料理を吟味します。

あったら頼みたかった「きも焼き」は残念ながら品切れ。後からお店にこられた常連さんらしき方々も頼まれていましたがやはり品切れとのこと。予約か早い時間での来店がいいかもしれません。

次善の策として、うざくを注文しました。こちらに備えて日本酒もお願いしていきます。やはりここでは水戸のお酒を、ということで「一品」を冷やでいただきます。

しばらく待つと、うざくが運ばれてきました。見た目からして華やか、そして想像以上にボリュームもあります。どのパーツが、というよりは総合力がとても高いうざくです。バランスよくうなぎの焼き目、ふわっと感、きゅうりと酢の具合がマッチしています。


メインの鰻重は、うなぎが二段になる「中入り」が楽しめるという5,500円のものをチョイス。4,400円では通常の一段鰻重。そして、最高価格帯の6,600円では二段「中入り」かつ、そのうなぎのボリュームがさらに増えるということでした。

すこし待ってお目当ての鰻重がきました。ちなみに、この待ち時間は事前に電話予約とオーダーをしておくと短縮できるそうです。

肝吸いにはもちろんしっかり肝が入っていました。きも焼きを逃した惜しさをふっと消してくれますね。

黒い御重の蓋を開けると一段目が蒲焼。そして下の段にはタレご飯です。このご飯、探ると真ん中の層が中入りの蒲焼になっている贅沢仕様。

一口身をを食べてびっくり。とんでもない蒸しの技術です。フワフワ度がとても高く、とろけるような歯触りです。そして、タレの味はしつこくなく万人受けするものでした。この鰻が二度楽しめる鰻重。

ご飯の焚き加減もほどよく、味、ボリュームともに大満足でしかない、という初訪問となりました。

水戸でうなぎを食べるなら是非オススメしたい

実はうなぎの名店が多いという水戸。駅近ながら老舗の外れない味が楽しめる川桝さん。訪問の価値ある、確かにオススメできる良店でした。

 

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