学生時代に年1回は訪れていた秋田県秋田市。駅から歩いて15分ほどのところにある繁華街界隈は久々にみるとかなり人手が減った印象でした。県内の人口減少の影響は少なからずあるようですね。
しかしながら、そんな秋田を盛り立てる飲食店が複数あります。その筆頭のひとつが、秋田てんぷらみかわさん。今は東京都門前仲町にある、名店みかわの早乙女氏に師事していた北嶋さんのお店です。
今回はそのみかわさんを愛する方が企画した、お昼の貸切会。予想以上に少ない雪のため、冬にありがちな交通機関の乱れもなく時間通りに全員集合となりました。
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秋田食材を惜しみなくつかった大満足の天ぷらコース
笑顔で迎え入れられるとL字カウンターにみんなで座ります。ビールを飲みながら少し談笑しつつ、お料理を待ちます。
しばらくすると油のパチパチという軽やかな音が聞こえてきて、天ぷらがスタートとなりました。
まずは海老の頭2つから。さくさくっとした食感と香ばしい香りはさながら高級スナックのようです。
そして、海老の本体部分を食します。ジューシーさと香りがしっかり残してある軽やかな天ぷらです。
ふたつめの車海老は大葉で巻いて。また違った味わいと香りに。
串にささってきたのは、そらまめ。
さらに、タラノメとつづきます。食通かつ山菜通の方が「このタラノメはまぎれもなくトップクラスだ」とお代わりしたほどの逸品でした。
山菜から魚へネタはシフトしていきます。天ぷらの王道ネタである、キス、ウニ大葉巻き、そしてメゴチと続きます。どれも絶品。
お酒も日本酒など各種取り揃えられていました。新政No.6 S-typeを半合いただきます。
県内産のふぐは、身がしっかりとしてプリプリです。
白子、そしてハゼ。白子は火傷しそうになるくらい中は熱々ですが、気をつけて食べるとクリーミーな白子の味わいが楽しめます。
Instagramでは動画を紹介しました、穴子は美味しさだけでなく提供時の臨場感も抜群です。衣の軽やかさと中の身のふんわり感がハイレベルに協調しています。
最後の野菜は椎茸。まずはそのまま、残り半分は味をかえて楽しませてくれます。
一通り出した後は好きなものをお願いする時間に。
自分が追加したのはタケノコです。さすがに時期ではないということで、このタケノコのみ鹿児島のものです、と説明いただきました。
店主さんからオススメいただいたスミイカも追加。こちらはほとんどの人が追加していました。ちょうど良い歯ごたえです。
こうして全員の追加天ぷらまで提供しおわったところでご飯ものとなります。
天丼もしくは天茶漬けから選びたので、少し温まりたかった自分は天茶をチョイス。かきあげに山葵と出汁の風味がよくあいますね。
デザートはりんごのシャーベット。控えめな甘さですっきりと食事を終えられます。
これだけの内容をいただいて、お酒も飲んでお会計は2万円にとどきませんでした。都内でこのクオリティーならいくらかかってしまうのでしょうか。
満足のボリュームながら、軽やかな食後感が残る
夜の食事も予約していたのでボリュームが心配ではありましたが、そんな心配は杞憂に終わる軽やかなランチとなりました。決して物足りないわけではないのですが、油づかれしないせいか全くもたれることおなく完食できたのです。
東京で修行されてからの独立ですが、秋田の食材をふんだんにつかったコースがうれしかったです。また季節を変えてうかがいたいものです。