ご存知のとおり、上野界隈といえばとんかつや焼肉の良店が立ち並ぶエリアです。一方のらーめんはあまり評判のいいお店がすくないのですが、一昨年できたらーめん鴨to葱さんがこのイメージを覆してくれました。
お店があるのは上野のアメ横、すこし御徒町駅に寄ったあたりです。お店自体はそこまでインパクトはないのですが、黒ベースの大きな看板があり前に行列ができているので発見はたやすいでしょう。
それにしても鴨to葱、インパクトのある名前です。名前だけでなく印象に残る一杯となるのか、炎天下での行列をおそれず突撃してきました。
まず行列に並ぶ前に、看板脇に1台のみある食券機でオーダーを決めます。大きく分けて、らーめんかつけそばかに分かれます。その上でお肉の量やサイドメニューも選ぶイメージでしょうか。
鴨コンフィ麺(1,000円)と自家製 煮卵(100円)を選択しました。鴨肉好きとしては、どうしてもお肉多めにしたかったんです。
行列を管理している店員さんに買ったばかりの食券を渡します。この際、鴨らぁめんに合わせる季節の葱を選びます。
鴨を引き立てる葱は「今月の葱」ということで、3種類がオンメニュー。その中から2つ好みのものをチョイスできます。この日は、埼玉県産分葱、夏葱サラダ、そして丸太白葱がありました。
10分ほど待って涼しめの店内カウンターに案内されます。
その卓上にはお店のこだわりが書かれたパネルがありました。
・毎朝厳選した国産合鴨を丸ごと一羽さばき、その鴨と水のみで丸二日間弱火でじっくりスープを焚いています。化学調味料を一切使用せず、…
とあり、着丼まで期待が高まるばかりです。
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上品な鴨肉と旬の葱が楽しい一杯
満を持して運ばれてきたのは、見た目も美しい見るからにおいしそうな一杯。
スープは丁寧にとられた鴨出汁をベースにした優しいながらもしっかりとした味。鴨肉の旨味をじゃましない醤油味です。無化調ながら満足感が得られる深い味わいです。
6枚のってきた鴨肉。こちらは非常に上品な仕上がりで、しっとりとして本当にやわらか。脂の部分までしつこさがなく、あっさりとしています。
麺は全粒粉ブレンドのストレート細麺。歯切れがよく、味も優れたバランスのいい麺です。
卓上にあった自家製七味唐辛子やゆずコショウをすこしつかって味に変化をつけながら完食となりました。
そして、自家製の味玉にも丁寧な仕事がされています。やわらかさを残しつつ、よく味がしみています。
思わず追加してしまった「飲める親子丼」も絶品
らーめん自体の大きさがそれほどではないことがお隣をみてわかったので、重きって親子丼も追加してみました。トロトロの卵がかけられた親子丼はまさに「飲める」美味しさです。
鴨スープをつかって調理されているので、ラーメンとの食べ合わせもいい感じです。そうは言ってもあくまで「親子丼」ですので、入っているお肉は鶏肉となります。
味玉もあるので卵祭りのような献立になってしまいましたが、プロテイン補給と思ってよしとします。予想外にボリュームたっぷりのランチとなって大満足。
らーめん不毛の地のイメージをくつがえす一杯。鴨ラバーなら一度はいきたい。
鴨&ネギという組み合わせが本当においしいと思わせてくれる渾身の一杯。鴨南蛮とはすこし趣きの異なる味わいがクセになりそうです。
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