そのヘルシーさ、優し目の価格設定もあり、ますます人気がでている焼き鳥屋さん。実力のあるお店もどんどん増えてきているので行きたいお店も増えるばかりです。
今回は以前からブックマークしていた、とり口さんにうかがってきました。お店があるのは五反田駅から少し歩いたところ。最寄駅としては大崎広小路ですが、JRの駅からも好アクセスというのはうれしいポイントです。
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五反田駅からもアクセスしやすい、スタイリッシュな焼き鳥屋さん
お店に着くと予想していたよりも近代的な入り口のつくりです。
屋号が書かれたドアの手前には外置きのメニューもありました。コースは、おまかせ12品(3,800円)、16品(5,800円)の2本立てです。今回はいろいろ食べてみたいと思って、予約の段階で後者をお願いしておきました。
比較的新しいお店ですので内装もスタイリッシュです。コの字カウンターは予約のお客さんで満席。焼き時間を考慮してでしょうか、一斉スタートではなく、30分ごとずらしたような形でお客さんが出入りしていました。
目の前に見える黄金色に輝くビールサーバーは黒ラベルのもの。銘柄にこだわってサッポロと契約しているのでしょう。
遅いスタートだったので一杯すでにひっかけてきていたので、ドライレモンサワーで乾杯。本当にドライですがスッキリした味わいで、オープニングにも食中酒としても優秀なお酒です。振り返るとこれが一番おいしくて、気がつくと全員2杯目も頼んでいました。
喉を潤していると店員さんから苦手食材の確認などがあります。タタキやレバーが嫌いな方はここで申告しておくといいでしょう。また、串8本の内容について、すべて肉でいくか、野菜ぐしをはさむかも希望を聞いてくれます。
フルコースをお願いして良かった。充実の焼鳥とその他メニュー。
さぁコースのはじまりです。
最初に出されたのは、淡海地鶏のささみと胸肉。タタキでの提供で鮮度バッチリのとりわさという感覚。
そこに出汁のきいた茶碗蒸しがついてきます。こちらはほっこりする味と温度で空腹の胃を落ち着かせてくれますね。
野菜串ははさまず、すべてお肉で、とお願いしておいた焼鳥のスタートです。1本目はかしわ。山梨・信玄鶏のもも肉を使っているので、プリッとした食感。最初からレベルの高さを感じさせてくれます。
ここで低温調理した、とろレバー。バルサミコをかけていただくスタイルでワインがほしくなるテイストです。
こちらは初体験。ルートチャービル。ほくほくして甘めの味わいです。実はこれ、ハーブで使うセルフィーユの根っこなんですが、予想外に美味しい。ぜひまた食べてみたいものに出会えました。
もちろん大根おろしはおかわり自由。脂ののった串の合間には特にオススメです。ぜんぜん辛みはないので、結果3〜4回ほどおかわりしてしまいました。
つづいては、塩つくね。タレではないので、そのものの味わいが十分かんじられる一本。ものすごい大きいわけでもなく、ちょうどいいサイズ感でした。
飲みもの2種類目は、山椒ジントニック。ふわっと山椒の香りはしますが、あのビリビリ感はもちろんありません。すこし甘めの味わいだったので、個人的にはドライレモンサワーの方が好きでしたが。
3本目はさえずり。食道の部分で、うすいお肉ではありますが味わいはしっかり。
4本目はハツでした。スライスされてはいるものの、大ぶりなハツがふたつ串うちされています。強すぎない歯応え、そして予想外にジューシーで好みの一本でした。
後半戦もこちらをうならせる良いコース構成、そして〆へ。
サラダで仕切り直してから、後半戦が始まります。このサラダ、それぞれの野菜の質がいいことはもちろん、バーニャカウダソースが秀逸な出来。皆、あっと言う間に完食してしまいました。アンチョビとかニンニクって食欲をブーストしてくれる食材ですよね。
ぷりぷりのレバー。レバーを食べると本当の焼き鳥屋さんってすごいなぁと思わされます。低温調理器など使わず、炭火でこんな繊細な火入れができるというのは本当にすばらしい技術。
つづいては、ハラミ焼き。鳥のハラミってあまり区別して食べたことがない気がします。甘めの脂が感じられますが、不思議と重たくはない一本。
そして、これが名物・玉子とカラスミ。こだわった卵をポーチドエッグにして、崩したカラスミと混ぜていただきます。美味しいに決まっているメニューですが、カリッとやいたパンをひたして食べるとさらに別格の味わい。
こちらの串は、とっくり。胃袋の部分で、適度な歯応え。最初からふられた七味もいいですね。
最後の串は、手羽先。骨がすでに外してある良心的なスタイルでした。食べやすいのに、皮のパリッと感、肉厚な中身からあふれる肉汁は損なわれていないのもいいですね。
シメは、にゅうめんかキーマカレーの2択となります。カレー愛好家としてはやはりキーマカレーは外せない、と迷わず注文してしまいました。
そこまでインスタ映えするようなビジュアルではありませんが、なかなかどうしてスパイスのきいたクオリティの高いキーマカレーです。マイルドながら辛さもしっかりあり、シメにはいい一品でした。
デザートも2択となります。こだわり卵をつかったプリンか、イチゴのかき氷。珍しさもあって、かき氷をお願いしてみました。ふわっとした削りの氷とイチゴの酸味でさっぱりとした食後感になりました。
今や激戦の都内焼鳥事情ですが、今回のとり口さんは楽しいコース構成でオリジナリティを感じました。まだ未訪の人をつれて、またうかがってみたいものです。
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