コロナウイルスに伴う緊急事態宣言。国民一丸となって人との接触をできるだけ避けるよう、外出自体が自粛される事態になってしまいました。一刻も早い感染のコントロール、ピークアウトが望まれますが、先の見えない自粛期間中に全国の名店が消えてしまわないかも心配です。
アメリカでもみられている傾向ですが、多くの飲食店がテイクアウトやデリバリーをすることで何とか活路を見出そうとしています。もちろん通常通りのような利益は出せないとは思えますが、飲食店自体の継続はもちろん、食材を提供する多くの生産者さんたちを守るという意味でも重要なアクションなのではないでしょうか。
東銀座の隠れ家レストランFumiさんも、4月1日から営業自粛されているお店のひとつ。今回、サンドイッチのテイクアウトをはじめられたと聞き、さっそく購入させていただきました。

こちらは初日限定だったウニサンド。とても美味しそうですよね。
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事前連絡しておけばお店前でスムーズに受け取れる、規格外のサンドイッチたち
あらかじめ連絡しておいた16時にお店の入るビルの前に到着することができました。携帯で連絡すると店外で手渡しするべく、わざわざ階下まで降りてきてくださる中井さんの優しさも感じられるテイクアウトです。
この日のメニュー全3種をひとつずつお願いしていたのですが、想像を超えるボリューム感。とても丁寧に梱包されています。クーラーボックスなんてもらっちゃっていいのでしょうかという。

まずは、クエのフィレオフィッシュ(1,500円)。2個限定ということでしたが、運良くゲットできました。高級食材のクエをフィレオフィッシュにしてしまう贅沢感。マックのフィレオフィッシュが好きだった小学生時代の思い出も蘇りましたが、味はもちろん段違いでフワッとした身の柔らかさと旨味が感じられます。

つづいて、イワシフライ・海老カレーソース(1,000円)。ジャパニーズキュイジーヌといってもよいFumiさんを感じるバーガースタイルです。なかなか思いつかないアレンジですが、万人受けする優しいテイスト。がぶっとかじりつくと幸せな気持ちになれます。

そして、クーラーボックスに入っていたのは、宮城塩釜産・本マグロのタルタル(1,500円)。こちらはサンドイッチではありませんが、まるまるひとつ持たせてもらったバケットにのせていただきます。スライスしてあるのもすぐ食べられるための配慮でありがたいです。決して派手ではない外観ですが、とんでもない食材なのでしっかりとした旨味、上品な酸味が感じられます。バゲットはもちろん、ごはんにのせて山葵少しつけてもいいかも。

3種とも確かな食材、技術に裏打ちされた、間違いないクオリティでした。ひとつひとつはしっかりとしたポーションなので満足感もばっちり。数人でワインを飲みながらであれば、あっという間に完食してしまえるでしょう。
まちがいなくオススメできる絶品テイクアウトのサンドイッチ
数ヶ月前までは誰もが想像しえなかった、いつまで続くか分からないコロナによる自粛ムード。ややもすると悲観的になるのが当然な中、「やってみたかった」というサンドイッチ屋さんとして楽しく乗り越えようとしている中井さんの心意気に勇気づけられました。
大阪のカハラ、パリのTOYOでの修行を経て、Fumiをオープンされた中井さんのつくる絶品サンドイッチ。確かなお値打ち品なので、ぜひぜひお試しください。
